外品の修理はそのアクセサリーを制作した人との対話のような感じから入ります。
ドコをどうロー付けしてるか、
どのような磨き方してるか、
どれくらいの力で整形しているか、
などなど。。。
皆さん様々な技法で制作してるであろうアイテムの修理は一発勝負。
失敗したら替えがきかないので変に心地良い緊張感がつきまといます。
今日はそんな修理事例とゴールドの燻しの記事です
まずはこのインディアンのバングル
結構な力が加えられた様子で、バングルとしての機能を果たせないくらい開いています
最初は木型に合わせて整形していったのですが、
どーにも分厚くてダメ。
一度火を入れて焼き鈍し作業をします。
※インディアンジュエリーはロー付け箇所が多いので注意
焼き鈍ったら、表面にキズがいかないようにプラスチックハンマーで整形
整形後は燻しと磨きを入れて完成!
変形箇所がひどかったので完全に元通り、とまではいきませんが
デザイン的には申し分ないかと思われます。
しかしながら、人様のモノを扱うのは緊張しますねw
また勉強させていただきました。
上記でもでてきたのですが、貴金属のオキシダイズ加工
俗にいう「燻し」ですね
シルバーは簡単で、一般的には硫黄などで硫化させます
しかしゴールドの場合が若干やっかいで、
燻し方が若干異なってきます。
先日納品させて頂いた、K18のマリッジリング
表面燻しを薬品で加工したのですが、左のリングのように
装着後すぐ剥がれてしまったようです。。。
そこでゴールドのいぶし加工のちょっとした裏技
画像のように全体を少しだけバーナーであぶってあげます。
通常は火を入れたあとすぐ水につけるのですが、
水を使わず、しばらく常温でほったらかします。
すると表面が酸化して(たぶん酸化)
みるみる黒く燻しがかかった様になります。
裏面、側面を磨いて表面を整えてあげるとアンティークゴールドの完成
指輪はどうしても表面にキズがついていくと同時に表情も少しずつ変わっていくのですが、
ご自身のアイテムを輝かせ方によってリメイクしたり。
また新鮮な付け心地になって、古くなったアクセサリーも永く身に付けて頂けるかと思います。
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